2026/10/16 22:36

美しいグラスにワインを注ぎ、その土地の歴史に思いを巡らせる。そんな豊かなひとときを演出してくれるのが、オーストリアのガラスブランド「ロブマイヤー」と、ワインの造り手「レンツ・モーザー」「マルクス・フーバー」です。

宮廷で育まれた食卓の美意識と、大地の恵みを生かすワイン造り。三つのブランドを通じて、オーストリアの文化を楽しんでみませんか。

■ ハプスブルク家の宮廷を彩ったロブマイヤー

1823年、ウィーンで創業したロブマイヤー。1835年には、ハプスブルク家の宮廷のために「ホーフブルク」のグラスセットを制作しました。

手作業によるカットと研磨、そしてハプスブルク家の紋章。重厚で華やかなその姿は、宮廷の格式と、職人の繊細な技術を伝えています。

宮廷の食卓において、グラスはワインを注ぐための道具であると同時に、賓客を迎えるおもてなしの一部でもありました。光を受けて輝くガラスからは、食事の時間そのものを美しく整える心が感じられます。

■ ワイン文化を受け継ぐレンツ・モーザー

レンツ・モーザーは、オーストリアのローレンドルフ・バイ・クレムスを拠点とするワイナリー。1849年から続く歴史のなかで、オーストリアのワイン文化を育んできました。

ワインの楽しみは、味わいだけにとどまりません。ブドウが育つ土地や、その土地で受け継がれてきた暮らしを知ることで、一杯への親しみも深まります。

レンツ・モーザーのワインを食卓に迎えることは、オーストリアの豊かなワイン文化に触れる入り口となるでしょう。

■ 伝統と新しい感性を重ねるマルクス・フーバー

もう一つご紹介したいのが、オーストリアのワイン産地、トライゼンタールを拠点とするマルクス・フーバーです。

フーバー家のワイン生産は、記録上1648年までさかのぼります。2000年には、マルクス・フーバーが10代目として家族のワイナリーを継承。代々の経験に新しい技術や持続可能な栽培への取り組みを重ね、土地の個性を表現するワイン造りを続けています。

代表的なブドウ品種は、グリューナー・ヴェルトリーナーとリースリング。伝統を大切にしながら、その魅力を現代へと伝える姿勢は、オーストリアのものづくりの豊かさを感じさせます。

■ グラスとワインがつなぐ、歴史と今

ハプスブルク家の宮廷文化を伝えるロブマイヤー。長い歴史とともにワイン文化を育んできたレンツ・モーザー。そして、家族の伝統を受け継ぎながら新たな表現を追求するマルクス・フーバー。

それぞれ異なる歩みを持つ三つのブランドを、今日の食卓で楽しむ。そこには、歴史を身近に感じる喜びがあります。

グラスに映る光を眺め、ワインの香りをゆっくり確かめ、料理とともに味わう。そのひとときは、ウィーンの宮廷からブドウ畑へと思いを巡らせる、小さなオーストリア旅行になるかもしれません。

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